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小噺専用
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 十一年という歳月は人の記憶を劣化させるのに充分で。なんとも投げやりにまぁいいか、と己の運命を敷かれたレールの上へ横たえてしまえるほどに長かった。
 私はジニー・ウィーズリー。今年ホグワーツ魔法魔術学校に入学する、ウィーズリー家唯一の女児だ。つまり長女。ただし上から数えて七番目。

「汽車が出るわ。急いで!」

 今更新鮮味も何もなく。六人の兄たちへそうしたよう、両親は私を送り出した。
 九と四分の三番線。ホグワーツ最寄りのホグズミード駅へと直行する、真紅の機関車の中へ。

「行ってきます。ママ!」

 別れを惜しむ間もなく出発した特急は、ぐんぐんスピードを上げキングス・クロス駅を離れた。

「ロン兄さんとハリーは?」
「さぁな」
「ギリギリ滑り込んでるだろ」

 座れるコンパートメントを探して混み合った通路を進む双子な兄の後ろをついて歩きながら。


---


「兄さん」
「「なんだい、妹よ」」
「ホグワーツ特急に乗り遅れたらどうなるの?」

 兄たちは、瓜二つな容貌を見合わせて笑った。

「妹よ」
「「それはそれは楽しいことになるだろう」」

 それは、笑いごとじゃない。




(トラブルメーカーは誰だ/末姫。いやなよかん)
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