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小噺専用
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「汝が佇む深き闇の淵より死を招け、――深淵」

 音もなく波打つ闇がゼロの手にゆっくりと絡まった
 明らかに意思を持った闇を従えゼロは口を開く

「行け」

 発せられたのはいつもと同じ、大切な物が欠落した言葉
 けれど彼女の手に絡みつく闇はそれだけで十分と言わんばかりに飛翔した
 高く宙を舞い、ふらりと立ち上がったセカンドに飛びかかる

「・・・」

 ニヤリ、セカンドの唇が歪められた
 その手に握られた椿姫がカチャッと音を立てる

「狩りなさい、椿姫」

 伸びた柄、湾曲する刃

「深淵」

 セカンドが腰を落とし構えたのは死神鎌。ゼロは闇の絡む手を上げた

「そして染まるのよ」

 降り注ぐ闇を紅に染まった刃で蹴散らしセカンドは低く地を蹴った
 腰に帯刀した紅蓮を抜刀しゼロは片手の闇を振り払う

「卍解・・」
「椿姫は頂くわ、御姉様」
「・・・あげない」
「いつからそんなに欲張りになったの? 昔は何でも私にくれたのに」


「狂ったセカンドには・・あげられない」


「おかしいのは御姉様よ。元々椿姫は私の物なのに」
「・・・灼熱を呼べ、紅蓮」

 唸る炎さえ蹴散らしセカンドはゼロに斬りかかる
 地面で蠢く闇にちらりと視線をやり、ゼロはセカンドをひきつけるように背後に跳んだ

「深淵も私に下さる? 御姉様」
「何も貴女にはあげない」

 身の丈を越える椿姫を振り回すセカンドはその顔に悦び以外の感情を浮かべない
 それがヤクモの言う?失敗?。けれど、ゼロからすればセカンドは出来の悪い妹に過ぎない
 だから・・

「深淵」

 全てを姉として終わらせるのだ
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