「ふみゃっ」
「猫のままでいるくらいなら消えてください。邪魔です」
「お前なぁ…」
「――苦戦中?」
「遊んでいってくれてもいいですよ」
「あら嬉しい」
---
「怪我するなよ、骸。私まで痛くなってくる」
「それはすみません」
「…――あ、」
「骸ー、バトラーウォッチ一つ分け――」
「凄いタイミングで来たな」
「やだ。修羅場? この前さっさと骸連れて引き上げちゃったの不味かった?」
「顔がにやけてますよ」
「だって、これってつまり問答無用で殺し合いを始めましょうってことなんでしょう? ――嗚呼、ほんと凄いタイミングで来ちゃったわね」
「犬、千種。下がってないと巻き添え喰らいますよ」
「戦争よ!」
「せめて外でやってください!」
「ひゃっふぅ」
「馬鹿猫、私にも槍」
「あいよ」
「使えるんですか?」
「愚問よ」
「ぎゃっ」
「あぁもうっ、右ががら空きですって」
「そっちは恭弥がいる方なの!」
「知りませんよ。今日は僕なんですから自力で何とかしてください」
「わかってるわよぉ…」
「先に仕掛けてきたのはそっちなんだから、遠慮なく殺らせてもらうわよ。――ヴィンチ!」
「あの女はなんだ?」
「…話せば長くなります」
「ほぅ…」
「切れた…」
「携帯鳴ってますよ」
「この状況で出るのはさすがに非常識だって私でも分かるわよ」
「恭弥だぞー」
「きゃーっ」
「はいはいお姉ちゃんですよー」
〈…取り込み中?〉
「軽く争闘中」
〈今度は何やらかしたの〉
「その言い方はまるで私に非があるみたいで心外! ――代理戦争絡みでちょっと巻き添え喰っちゃっただけだからちゃっちゃと皆殺しにして帰るわー。急ぎの用なら今聞くけど?」
〈…先に寝てる〉
「はいはい」
「――と、いうわけで。巻きで行きましょうか? ヴィンディチェ」
「テンションだだ上がりじゃないですか」
「…眠いんだろ」
PR
カテゴリー
最新記事
(08/25)
(08/04)
(07/28)
(07/28)
(07/14)
(07/13)
(06/02)
カウンタ
検索