「リドル見てー」
赤い剣身に黒い柄。刃の部分以外にびっしりと細かな模様を刻まれた短剣。
「それがサラの用事?」
「くれるんだって」
細身で、よく手に馴染む。
「見せて」
どういう風に使えるものかは聞かされなかった。上質な魔力に満ちて、きっとどういう風にも使えてしまうのだろうけど。
「柄はオリハルコンかな」
丁寧な指先を短剣の端から端まで滑らせた。リドルの声は感心混じり。
《賢者の石》ほどではないにしろ、オリハルコンだって立派に希少な鉱物だ。
「本物を触るのは僕も初めてだ」
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