忍者ブログ
小噺専用
80 80 80 80
80 80 80 80
[986]  [985]  [984]  [983]  [982]  [981]  [980]  [979]  [978]  [977]  [976
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 冬の終わりを告げる《浄化の雨》が止み、ブレイザブリクの象徴とも言える虹の橋《ビフレスト》が色を増し始めると、街は一気に活気付く。

「調子はどうだ?」
「もう平気」

 国王の移動と共に《王都》もイザヴェルからブレイザブリクへと移り、約束の地《ギムレー》の館に火が灯れば、《妖精王》の来訪も目前だ。

「なら仕度を」

 妖精たちが暮らす世界――《アルフヘイム》――の中で最も美しく誇り高い種族――《ハイエルフ》――の王である妖精王が《人》の王を祝福して漸く、限りある命を持つ者の住む世界――《ミズガルズ》――にも春が来る。
PR
Template by Crow's nest 忍者ブログ [PR]