『何か問題でもあったのかな?』
「えぇ、残念ながら」
『…どうやら、我が親愛なる騎士殿のご機嫌は最悪のようだ』
とばっちりを受ける魔物は災難だね。
「仕事もせず中庭でメイドとアフタヌーン・ティーを楽しむ主君を探して、城中を駆けずり回る近衛よりは幾分かましでしょうよ」
『そうかな』
「私が見張ってないとろくに仕事も出来ないんですか、貴方は」
『うんまぁ、君ほど容赦ない人もそういないからね』
「全く…」
『それで? 態々連絡してくるなんてどうしたんだい? 我が親愛なる騎士殿』
「ドラウプニルの腕輪を身につけたエルフを拾いました」
ガシャンッ。
『――もっ、申し訳ありません!!』
『あー、いいよいいよ。火傷とかしてない? ごめんね驚かせて。――僕も結構吃驚したよ。ドラウプニルだって?』
「確かですよ。この目で見ましたから」
『妖精王からの正式な使者の証じゃないか』
PR
カテゴリー
最新記事
(08/25)
(08/04)
(07/28)
(07/28)
(07/14)
(07/13)
(06/02)
カウンタ
検索