「トリックオアトリート! お菓子をくれなきゃ咬み殺すわよー」
ばたん、と開かれた扉の向こうにはいかにも楽しそうな顔をしたイツキが一人で立っていた。
「…ツッコミ待ちですか」
「いいえマジです」
室内には骸とアリスの二人きり。もっとも自分たち以外の誰かがいれば頭に猫耳なんてつけて現れはしないのだろうと、骸は諦め半分に自分の片割れを顧みた。
「いいじゃないかハロウィンだし」
なんとか言ってやってくださいよ、と懇願混じりの視線はあっさりかわされる。
「帰っていいですか」
「恭弥ー。骸が咬み殺して欲しいんだってー」
そんなハロウィン。
「雲雀君にも仮装させたんですか…?」
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