赤黒く変色した血溜りの上に横たわる少女。
その、明け方の空を思わせる青色の双眸が捉えたのは、何の変哲もないリビングと一人の女だった。
「だれ・・?」
女は目を瞠り、手にしていた携帯を取り落とす。
「――ぇ?」
霞がかっていた意識が、その音と共に現実へと引きずり出された。
走馬灯のように駆ける記憶が、刹那で現在[イマ]へと辿り着く。
「どうして私がここにいるの」
私という存在は、失われたはずだった。
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