ホグワーツから新しい教科書リストが届いていた。
「うぇ…?」
ロックハートロックハートロックハート! ――お固い教科書にしては洒落のきいたタイトルが並んでいる。
「新しい防衛術の教師って魔女なのかな…」
「まぁ、ロックハートの熱狂的なファンではありそうだよね」
「暇潰しならいいけど教科書にはならなくない? ロックハートって」
「宣教師」
「布教活動!」
まさかでしょうと、否定しながら面白がってくすくす笑う。
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「今日の予定は?」
「ごろごろする」
「最近ずっとそうだね」
「ホグワーツで活動的にしたせいか反動きちゃって」
「それにしたってだらだらしすぎだよ。少しくらい出かけたら?」
「どこに?」
「どこでもいいよ。――どこに行きたい?」
「んー…――あ、」
「イタリア行きたい!」
「…極端すぎ」
(でも連れて行ってくれる子守)
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「ヒキガエルが温めた鶏の卵って絶対バジリスクになるの?」
「蛇はサラの方が詳しいよ」
「サラに聞くほど気になってない」
「聞いてきなよ。喜ぶよ」
「行かないってば」
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早く大人にならないと。子供では愛してもらえない。
ずっと子供のままでいたい。大人になったら愛されない。
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夜の散歩をすっぱりやめて、ルーラは寝ていることが多くなった。気付けば所構わず目を閉じている。夜はアリアより早く寝るようになったし、朝はいつまでも眠そうにしていた。
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夏休みが始まってすぐ。驚くほど何もする気にならない自分に気付いた。部屋に篭もりっきりなのはいつものことだけど。本を開いてもその内容が、まるきり頭に入ってこなくなった。だからひたすら、ごろごろごろごろしっぱなし。ほとんど一日中、ベッドの上で微睡んでいるような状態。
「ルーラ」
リドルは時々現れて
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パーセルマウスであるということは、全然「特別」なんかじゃない。我が家は全員蛇語を話せるし。それ自体、覚えようと思って覚えられないものじゃない。
「 こっちに来い! 」
だんっ、と手荒く舞台を叩いて叫ぶと、蛇は弾かれたようこちらを振り向いた。そしてすぐさま、私の言葉の通りに動く。
当然だ。
「お遊びが過ぎるわよ、マルフォイ」
パーセルタングはそういう「力」。
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