割とインドアな方。
「というか、単なる引きこもりだよね。君の場合」
呆れ混じりというか、なんというか。いかにも「仕方ないなぁ」みたいにリドルは言って、休日だからとぬくぬく布団にくるまっていた私を引きずり出す。
抵抗は、物理的には可能でもあまり意味が無い。なにせ膂力では完全に私の方が負けている。勝ち目なんて一分たりともあるとは思えなかった。
無駄なことはしない。
「こら」
とはいえ、休日仕様で完全オフの体が無理矢理立たされたところできっちりバランスを取れるはずもなく。
一人がけのソファーへ飛び込むよう倒れ込み、これ幸いと膝を抱えて丸まった。
「ミザリィ」
「…ジニーだし」
窘めるよう名前を呼ばれ、そう返したのはなんとなく。
視界を遮る長い髪を掻き上げられたついでに顔を上げると、ソファーの前へ両膝ついたリドルと視線がかち合う。
「ジニー」
甘い声出したって無駄だ。
「今日は絶対、一歩も、ここから出ない」
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