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小噺専用
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「何よあんた…っ」
 私の光。私たちの希望。死という闇に愛されたスラムで唯一、冷ややかな死神の嘲笑を知らないキング。
「キングに何をしたの!?」
 その体が、糸の切れた人形のように崩れ落ちた。私の目の前で、突然現れた白い女の手によって。
「……」
 作り物のような女の指先がキングの頬を撫でる。
「答えて!」
 女が現れてから頭の中で鳴り響いている警鐘が、煩い。病気の発作で生死の境を彷徨った時だって、こんな…
「…い・や」
 こんな恐怖。
「ッ!」

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