忍者ブログ
小噺専用
80 80 80 80
80 80 80 80
[883]  [882]  [881]  [880]  [879]  [878]  [877]  [876]  [875]  [874]  [873
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



 蹴りつけた岩と靴底との摩擦音を聞きながら更に高く跳躍した。
 視界は瞬く間に開け、一瞬、世界はスカイブルーに染まる。

 この瞬間のためだけに生きていると言っても、過言ではない。

 「air-g」の出力を落とし体を反転させると、〝目の前〟にはマリンブルーの海とそこから突き出す無数の石柱が現れた。
 逃れられないのなら利用するまでと、余分な力を抜いて体を落下するままに任せる。落下速度は緩やかに加速した。


「ゲームオーバーだ」


 翳した両手の向こう側――海と空の境――に、力が収束する。





「――勝者、リース!」





 これが私の日常。

PR
Template by Crow's nest 忍者ブログ [PR]