蹴りつけた岩と靴底との摩擦音を聞きながら更に高く跳躍した。
視界は瞬く間に開け、一瞬、世界はスカイブルーに染まる。
この瞬間のためだけに生きていると言っても、過言ではない。
「air-g」の出力を落とし体を反転させると、〝目の前〟にはマリンブルーの海とそこから突き出す無数の石柱が現れた。
逃れられないのなら利用するまでと、余分な力を抜いて体を落下するままに任せる。落下速度は緩やかに加速した。
「ゲームオーバーだ」
翳した両手の向こう側――海と空の境――に、力が収束する。
「――勝者、リース!」
これが私の日常。
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