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 オレが目覚めて最初に見たのは、冷めたアイスブルーの瞳。
 笑うでもなく怒るでもなくただ無表情に見下ろしてくるその瞳に、今思えばその時囚われたのかもしれない。



































 【deep blue moon】



































「見つけた」



 夜の闇に落ちた声の主は幼い少女だった。
 月を背に立ち、人気の無い通りを見下ろしながら年に似合わぬ仕草で愚かな人をせせら笑う。



「共も連れてないなんてね」



 何の躊躇いもなく地を蹴ったのは紛れもない彼女の足。
 怪我どころではすまない高さからの跳躍に、声を上げたのは見事な着地を決めた少女ではなくそこを通りがかった軍将校。



「なっ、なんだね君は!!」



 長く伸ばされた銀の髪が風に靡く。



「――蛇よ」



































 人を喰らう、銀の蛇がいる。
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