魂に神の呪いを刻まれた子は殺さなければならない。それがこの国の法。魔族と共に神族と戦い勝利した人間が再び神に支配される事を防ぐために出来る唯一の自己防衛。違えれば、否定する事になる。これまで失われてきた全ての命、流された血と、涙。聖女と謳われる女が命をかけた全身全霊の願いを。違えるわけにはいかなかった。ラスティールは《魔王》なのだから。誓ったのだ。《聖女》ラスティールに。譲られた名と存在にかけて。神族によってもたらされる災いは魔族の手で取り除かれなければならない。それが契約。それが願い。それが約束だから。聖女と魔王の。最初で、最後の。
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