並中に雲雀は二人いる。《最凶の風紀委員長》雲雀恭弥と、その《姉》雲雀イツキだ。
二人は双子なので、一見すると見分けはつかない。あえて言うならトンファーを振り回す方が弟で、トンファーを出す間もなく敵を再起不能にするのが姉だ。
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学ランを着てさえいれば、私と恭弥を見分けられる人なんていない。だからというわけではないけど、学ランを着ている時は大抵、私は雲雀イツキというより雲雀恭弥として振舞うことが多い。
群れてる奴等を見つけてはトンファーで咬み殺してみたり、群れてる奴等を見つけてはトンファーで咬み殺してみたり、みたり。
まぁ結局、普段とやってる事は変わらないんだけど。
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言葉にしなくても考えている事が分かるのは、双子の特権。だから私はいつも表面的な静けさに甘えて、大切な事を音にし損なう。
「恭弥ぁ」
今日はなんだか、一人は嫌。でも気付いた時には恭弥は家を出て行ってしまっている。哀れっぽく呼んでも答えてくれるはずはなくて、分かっていても目が熱くなった。
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