イヴリースはただ楽しそうに笑うばかりで、手を出してくる気はないらしかった。そのことを確認した蓮華は僕を抱く腕に力を込めてそっと息を吐く。呼吸を整えたら、――反撃開始、だ。
紡がれた絶対防御の力は《絶対》の檻として《敵》を閉じ込める。壊れることのない不可視の壁に囲まれ暴れる敵は、もう無力に等しい。
「終わりだ」
見せ付けるように蓮華が手の平を閉じる。その動きにあわせて結界は縮まり、最後には消えてなくなった。
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