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小噺専用
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「定時連絡。ターゲットは未だ行動を起こさず。――ってか見張ってる意味あんの? あいつ一人じゃ何にも出来ないんだろ?」

 ケラケラと笑いながら、少年は足元のペットボトルに手を伸ばす

『一人じゃな』
「何それ意味しーん! じゃあ何、あいつに仲間でもいんの?」
『当然いるさ。だからちゃんと見張ってろよ』
「了解了解。じゃあ今度アヤカに何か差し入れさせてよ」
『交代の時にでもな』
「やたっ」

 会話中一度も目を離さなかった双眼鏡の先には、一人の少女がいた

「でもなー、こう動きがないと俺退屈ー」
『・・3時間後アヤカを行かせる』
「りょーかい、じゃあね」

 真白い病室にたった一人、昼間はいつも読書読書読書

「何か起きないかなー」





「・・・」
(どうしたの?)
(お前には関係ないな)
(なにそれ)
(あえて言うなら?俺たち?の客だ)
(・・・へぇ)
「どうする?」





「うっわ」

 反射的に双眼鏡から目を離す

「目、合っちゃったよー」





(どう、って?)
(監視されてる。まぁ、この病室に移ってからだけどな)
(この病室って・・一昨日? 何それなんで言ってくれなかったの)
(すぐ消えるかと思ってた。それに・・)
(こんなとこにいるからそうは手出しできない?)
(ああ)
(でも狙撃されるかもよー? この病院窓広いし)
(・・お前は死ぬかもな)
(そっちなら避けられるって? おかしいな、身体能力一緒なはずなのに)
(病弱なのはお前のキャラだろ)
「まぁ、ね」





 Loneliness
 孤独なつがいと誰かが言った
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