「ねぇ、看護婦さん」
「何?」
その人は、よく笑いそして優しい
「あの人」
私の些細な質問にも真摯に答えてくれる
「? ・・あの、ベンチに座ってる人?」
「そう、昨日もいた。一昨日も、その前も、この病室に来て私が覚えてる限りずっと」
記憶の無い私が、少しでも寂しくないように
「そうなの? じゃあ、誰か待ってるのかも知れないわね」
「変質者、とかじゃなくて?」
記憶の無い私が、少しでも記憶を取り戻すように
「変質者? どうしてそう思うの?」
「朝から晩までベンチに座ってぼーっとしてるから」
カチッと耳元でボールペンの音がした
「いいんじゃない? 今のところ実害はないみたいだから」
「・・・ふぅん」
でも退屈でしかたない
「何?」
その人は、よく笑いそして優しい
「あの人」
私の些細な質問にも真摯に答えてくれる
「? ・・あの、ベンチに座ってる人?」
「そう、昨日もいた。一昨日も、その前も、この病室に来て私が覚えてる限りずっと」
記憶の無い私が、少しでも寂しくないように
「そうなの? じゃあ、誰か待ってるのかも知れないわね」
「変質者、とかじゃなくて?」
記憶の無い私が、少しでも記憶を取り戻すように
「変質者? どうしてそう思うの?」
「朝から晩までベンチに座ってぼーっとしてるから」
カチッと耳元でボールペンの音がした
「いいんじゃない? 今のところ実害はないみたいだから」
「・・・ふぅん」
でも退屈でしかたない
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