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 その輝かしい魂をずっと見続けてきた。



「暇な奴」



 隣に立つ無粋な来訪者へと一瞥すらくれずルシフェルは動かない。
 その視線を釘付ける存在に小さく舌打ちし、セエレは軽く右手を上げた。



「やめろ」



 途端静止がかかる。
 自分がこの空間に無断で侵入しようと何も言わなかったのに、だ。



「あんなガキの何がいいんだよ」
「さぁな」



 気に入らない。



「じゃあ、いいだろ」
「チッ」



 振るわれた力を打ち消すように力を振るいルシフェルは立ち上がった。
 じろりと睨まれたセエレはぱっと姿を消し、そのまま行方を晦ます。



「・・・」



 何もない空間にぽっかりと口を開けた光の向こうに、小さな人影があった。
 稀に来る同胞はいつも同じことばかり言う。ナゼアンナモノニココロウバワレタ。



「お前等には見えないのか、あの輝きが」



 どこまでも強く、清らかで、きっと何者にも染まらないであろう輝き。
 一目見て魅せられた。理由なんて必要ない。



「貴様には見えるというのか、ルシフェル」
「――ヴィエナか」
「答えろ」



 お前には何が見えている。



「光だ」
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