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小噺専用
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「――くそっ」

 何故守れなかったのだと
 何故守らなかったのだと

「カノエっ・・」

 後悔しても遅い
 万死に値する

「あーあ、死んじゃったよお姫サマ」
「ッ――」
「どうする? もう守る人いないしあんたも死ぬ?」
「・・けるな」
「んー?」
「ふざけるなと言ったんだ」

 目の前に立つ相手を殺すために来たのだから
 目の前に立つ相手を殺すためにカノエは死んだのだから

「なに、戦る気?」

 俺は倒せと言われたのだから

「俺はお前を許さない」
「ふーん?」

 倒すしか道がないのだから

「でも、あんたじゃオレに勝てないよ」

 たとえ神にだって立ち向かう
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「息をして」

 息が出来ない

「息をしなきゃ」

 ここには空気がない

「死んじゃうよ」

 なにもないから

「死なないで」

 なにもいらない
「何が、どれだけ信じられないの
 どうすれば、貴女は信じられるの」

 かけられた言葉に目を閉じた

「どうして、目を背けるの
 貴女は、全てを変える力を手に入れたのに」

 私はどこへでも行ける
 だからどこへも行けない

 私はなんだって出来る
 だから何も出来ない

「どうして――」
「貴女は、聞いてばっかりだ」

 静かな湖畔に涙が落ちる
「死にたくないなら命を手放せ」
「言ってることメチャクチャですからマヤさんっ!!」
 何の前触れもなく胸を埋め尽くすそれは、例えるならばどす黒い

「ぁー」

 どこまでもどこまでも黒くて、漆黒なんて綺麗なものじゃない

「イヴ?」
「・・・ん」

 それはすぐになりを潜め、私は日常に戻る

「ッ――」
「イヴ!?」

 でもいつか私を内側から喰い尽してしまうのだろう

「・・大丈夫大丈夫」
「大丈夫って・・」

 それが架せられたサダメなら、私は受け入れてしまうのだろう

「大丈夫だから」

 ?いい子?な自分に虫唾が走る
猫の様にしなやかなその髪に手を伸ばし

いつも触れる直前夢から覚める

うたかたの夢

私と貴女は違う人間
「従順なオモチャも潔い女も必要ない」

示されたそれは選ぶ事を許されない残酷で意地悪な選択肢
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