「保護者は?」
「書類上いるけど保護はされてない」
「まぁ、いらねぇだろうな」
「わかってるなら聞かないでよ」
「いいじゃねぇか」
「…あ、」
「なんだ?」
「噂なんてするから電話かかってきた」
「保護者か」
「もしもし?」
〈やぁ、元気?〉
「うんまぁ」
〈恭弥君も?〉
「凄く」
〈ならよかった〉
「何か用なの?」
〈ん? んー…まぁ用といったら用かな。ちょっと確認したい事があってね〉
「なに?」
〈最近物騒すぎない?〉
「そんなの今更」
〈まぁそうなんだけどね〉
「状況は把握出来てるけどそれだけじゃ不満?」
〈いや、君が大丈夫だと思ってるのならそれで構わないよ〉
「これまで通り?」
〈うん。これまで通り、並盛は君達の好きにしていい。ただし手が必要ならすぐに言いなさい〉
「…あぁ、なんだ。心配してくれてたの」
〈多少ね〉
「多少?」
〈君に任せておけば大丈夫だって分かってるよ。本当はね、少し声を聞きたくなったんだ〉
「殊勝なこと」
〈たまにはこっちに顔をお出しよ〉
「気が向いたらね」
「イツキ」
「恭弥?」
「出して」
「帰るの?」
「草壁から連絡があった」
「あぁ、そう」
「そっちは誰」
「電話? あの人」
「なんて」
「たまには顔見せに来いって」
「ふぅん」
「声が浮かれてたから酔った勢いでかけてきたんだと思う」
「あの人らしいね」
PR
カテゴリー
最新記事
(08/25)
(08/04)
(07/28)
(07/28)
(07/14)
(07/13)
(06/02)
カウンタ
検索