「で、お前は誰だよ」
異世界へと旅立つ直前現われさも当然の様に旅に同行する女。
向けられたあからさまに不審がっている視線をさすがに無視することはせず、開け放った窓に腰掛け外を眺めていたイヴは室内を顧みた。
「僕?」
僕は・・
「ウィッチクイーン」
イヴが再び口を開くより早く、モコナを膝に乗せたままファイが口を開く。
イヴはどこか楽しむような色を瞳に乗せ、クロガネはファイに向き直り必然的にイヴから顔を背けた。
「なんだそりゃ」
「ウィッチクイーン。死竜狩りの女。皇竜の継。フハイの王。――全部僕の呼び名だよ。でも君達に呼ばれるなら?イヴ?の方がいいな」
すらすらと流れ出る異名にクロガネは顔を顰める。
他にも色々呼ばれてはいるらしいんだけどね。小さく付け足すように呟いて、イヴはまた窓の外に視線を戻した。
「ちなみにフルネームで言うとイヴ・リース。リースって呼ばれるのはあんまり好きじゃない」
「・・よく喋るやつだな」
「そうかな? まぁこういう時じゃないと話すこともないだろうしね」
異世界へと旅立つ直前現われさも当然の様に旅に同行する女。
向けられたあからさまに不審がっている視線をさすがに無視することはせず、開け放った窓に腰掛け外を眺めていたイヴは室内を顧みた。
「僕?」
僕は・・
「ウィッチクイーン」
イヴが再び口を開くより早く、モコナを膝に乗せたままファイが口を開く。
イヴはどこか楽しむような色を瞳に乗せ、クロガネはファイに向き直り必然的にイヴから顔を背けた。
「なんだそりゃ」
「ウィッチクイーン。死竜狩りの女。皇竜の継。フハイの王。――全部僕の呼び名だよ。でも君達に呼ばれるなら?イヴ?の方がいいな」
すらすらと流れ出る異名にクロガネは顔を顰める。
他にも色々呼ばれてはいるらしいんだけどね。小さく付け足すように呟いて、イヴはまた窓の外に視線を戻した。
「ちなみにフルネームで言うとイヴ・リース。リースって呼ばれるのはあんまり好きじゃない」
「・・よく喋るやつだな」
「そうかな? まぁこういう時じゃないと話すこともないだろうしね」
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