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ツバサ夢『Bootleg(ブートレッグ)』の試作品です
タイトルの意味は『海賊版』
ヒロインのデフォは『イヴ』
お相手はファイを想定中。書くならファイ

名前変換なくてもよくて、尚且つ心の広い方のみどうぞ

ちなみに突然始まります




「これはゲームなんだよ、だから君が邪魔することはできない」
「ゲーム?」

 にっこりと形容するに相応しい笑みを浮かべ、イヴは右手を肩の高さに上げた。

「封石・四鏡の一?召鏡?解。来たれ白き獣、その身に風を纏いし白虎」

 風が渦を巻き鎌鼬となって?イヴ?を襲う。
 飛び散る鮮血を冷めた目で見遣りイヴは唇の端を残忍に吊り上げた。

「そう、ゲーム。だから君は見ちゃいけない、ルールヲシラナイキミハスベテヲ」

 傷つけられた?イヴ?が流した血は全て、開かれたイヴの右手に集まる。
 空中で球を形作るそれを見せ付けるようにかざし、イヴは?イヴ?に一歩近付いた。

「封石・四鏡の一?還鏡?解。白虎」
「くっ・・」

 ?イヴ?が膝を突く。
 イヴは集まった血に首をかしげた。

「おかしいね、タリナイ。さすがにルールを緩和しすぎたかな?」
「お前なんかに私の血はっ!!」
「ウルサイ」

 満身創痍の?イヴ?が仕掛けた攻撃はイヴの一言で霧散し、空気に溶ける。
 くつくつと喉を鳴らしイヴは右の手の平を握りこんだ。

「それがルール。僕は従ってるから、君も従わなければならない」
「お前が勝手に決めたルールだ!」
「でも限りなく君たちに有利。それに・・」

 右手の動きに合わせ集められた血は消え失せ、イヴはそっと膝を折りもう動く事もままならない?イヴ?の頬に手を添える。

「僕も君も根源は同じ。?自分?のしたことに責任持つのは、あたりまえでしょ?」

 音もなく?イヴ?が悲鳴を上げた。
 イヴは?自分?に触れていた指先を見遣り、そこに集まった血に微笑みかける。

「これで全部。さぁ、君はゲームオーバーだ」

 静寂が落ちた。
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