ヒロイン『アサギ』
オリキャラ(妖怪)『サクヤ』
原作沿い長編設定
場面的にはヒロインの個人的な敵がヒロインを倒す為に昌浩に手を出そうとし、大量の(とある方法でしか倒せない)特殊な化け物を差し向けた、みたいな
あくまで化け物なんで妖怪じゃないんで昌浩にも紅蓮にも倒せません(二人がそれを倒す?とある?方法を知ってて、使えたら別だけど無理だろうなぁ
昌浩がシリアスでもいい人はどうぞ
オリキャラ(妖怪)『サクヤ』
原作沿い長編設定
場面的にはヒロインの個人的な敵がヒロインを倒す為に昌浩に手を出そうとし、大量の(とある方法でしか倒せない)特殊な化け物を差し向けた、みたいな
あくまで化け物なんで妖怪じゃないんで昌浩にも紅蓮にも倒せません(二人がそれを倒す?とある?方法を知ってて、使えたら別だけど無理だろうなぁ
昌浩がシリアスでもいい人はどうぞ
たぷんと円を描く水晶の中で透明な水が揺れていた
アサギはそれを雲の隙間から顔を覗かせた月に、翳す
「――伏して願い奉る」
月光が乱反射した
水晶の中で内包された水が渦を巻き、真昼の太陽の様に光を放つ
「あ、ね・・うえ?」
「万魔拱服」
それは本当に一瞬の出来事だった
「忌々しい。主上(しゅじょう)の身内を狙ったか」
「私の側を離れるなよ。・・ありがとう」
足下に控えていたサクヤは小さく頷きアサギの影へと戻る
胸元に引き寄せた水晶に小さく礼を述べ、アサギは昌浩へと駆け寄った
「立てる?」
「あ・・はい。でも姉上、さっきのは一体・・」
「昌浩」
ピリピリと、こめかみの痛みが消えない
「はい?」
「真っ直ぐ邸に帰りなさい。これは命令よ」
「ぇ・・」
「騰蛇。昌浩を頼むわよ」
「納得いかないな」
額の模様を煌めかせ物の怪はひらりと昌浩の肩に飛び乗った
アサギは小さく顔をしかめ、その影でざわりとサクヤの気配がざわめく
「これは昌浩にも晴明にも関係ないこと。だから、巻き込みたくないの」
「俺は足手纏いですか」
「そうよ」
「・・・わかりました。帰ります」
刹那直接的でない痛みに顔を歪め、昌浩は踵を返した
離れていくその後姿を築地塀に遮られるまで見送り、アサギは掌中の水晶玉を意識しつつ小さく呪を唱える
「気をつけてね、昌浩」
そして掻き消えた
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