触れるなと、告げる声は自分でも驚くほど感情的な冷やかさを宿していた。
「これは私に捧げられた贄だ」
いつからかは、思い出せない。気付いた時にはもう後戻りの出来ない所まで来ていた。
「貴様らに返す道理はない」
手に入れた温もりを奪われないように、壊されないように、強く強く抱きしめて閉じ込める。
その存在が必要なのだと、私の理性ではない何かが告げた。だからその囁きに従って私は行動する。けして侵されることのないように。
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