忍者ブログ
小噺専用
80 80 80 80
80 80 80 80
[1044]  [1043]  [1042]  [1041]  [1040]  [1039]  [1038]  [1037]  [1036]  [1035]  [1034
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


 触れるなと、告げる声は自分でも驚くほど感情的な冷やかさを宿していた。

「これは私に捧げられた贄だ」

 いつからかは、思い出せない。気付いた時にはもう後戻りの出来ない所まで来ていた。

「貴様らに返す道理はない」

 手に入れた温もりを奪われないように、壊されないように、強く強く抱きしめて閉じ込める。
 その存在が必要なのだと、私の理性ではない何かが告げた。だからその囁きに従って私は行動する。けして侵されることのないように。
PR
Template by Crow's nest 忍者ブログ [PR]